まだ記憶に新しいリオ オリンピック。日本の選手も大活躍でした。
先日、大々的にオリンピックの凱旋パレードがありましたね。
いやぁ~、すごい人でした!行った方もいらっしゃると思いますが、ご無事だったでしょうか?
TVで流れるパレードを見ていて、ふと気になった事が…
リオで旬なアーティストは??もちろん居るはずです!!
まずは、やはり注目されている美術館を…
グアナバラ湾の西岸にはリオ・デ・ジャネイロ、東岸にはニテロイ。
「オスカー・ニーマイヤー」設計の「ニテロイ現代美術館」は空飛ぶ円盤のような形状で、グアナバラ湾を見下ろすニテロイの丘の斜面に建てられた建築物であり、ブラジルのランドマークのひとつとされているそうです。設計したご本人は「花をイメージした」と言っていたそうですが…どうでしょうか??
花?
円盤?
ちなみに私めにはシャーベットソーサーに見えます。この青空にはレモンのシャーベットが合いそうです。
右の画像ですが、2016年5月にルイ・ヴィトン「クルーズ・コレクション」が、ここで行われました。
このコレクションは、『開館20周年に合わせ、大規模な改修工事』を終えての初の再開事業となりました。このショーの監修は、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールが務めました。
そのニテロイ市に在住する写真家「アメリカ・クペロ」はリオ・デ・ジャネイロ連邦大学のヴィジュアルアートの博士でもあります。
昨年末に40年間倉庫で眠っていたゴミになるはずだった人形百数体を修復し、新しい環境の中でもう一度の人生を再現し、『人形との遭遇』をテーマにインスタレーション展を実施し、注目を浴びました。
※ゴミアートといえば…ニューヨークで活躍する「ヴィック・ムニーズ」。
リオ・デ・ジャネイロ郊外にある世界最大のごみ処理場を舞台にしたドキュメンタリー『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』(2011年アカデミー賞ノミネート)で世界的に知られるようになりましたね。
ムニーズはこの作品を世界的有名なオークションで販売して、売上をごみ処理場で働く人々に全額寄付し、その人々の生活やゴミに対する視点や考え方に大きな影響を与えました。
日本でも毎日たくさんのゴミが出ておりますが、昨今日本の「もったいない」という言葉と共に、概念も世界から注目されていますね。その概念に恥じないような日本人を志したいものです。
ニテロイの向こう岸、リオ・デ・ジャネイロでは、「明日の博物館」が港の再開発事業の一環として建てられました。
スペイン人建築家「サンティアゴ・カラトラバ」の設計で、〈水面に浮く船、鳥あるいは植物〉のイメージだそうです。
カラトラバはアルゼンチンの首都ブエノスアイレス市の再開発事業で、リバー・フロント・プロムードなどの新しいスポットを設計した著名な建築家です。
東岸のニテロイ VS 西岸のリオ
シャーベット皿 VS 巨大なイカ!at グアナバラ湾。といった感じでしょうか?(貧困な想像力で大変失礼致します。)
巨大なイカなんて言って申し訳ないのですが、ここは先端的な科学館となっており、未来を構築するための環境保護意識、共生とサスティナビリティを尊重する科学促進といったテーマを追求していくそうです。
これはリオの港エリア再開発事業「ポルト・マラヴィーリャ」(素晴らしき港)の最も注目すべき事業だそうです!!
ここまで、お国規模のお話でしたが…
ここからは、個人にフォーカスしてみたいと思います。
リオ五輪の公式ポスターデザインの一人を務めたのは、グラフィティ(主にスプレー塗料やマーカーを用いてストリートに描くという行為)作家「エドゥアルド・コブラ」。
彼は、12歳ぐらいになった頃、壁に絵を描くグラフィティアートを知るようになり、勝手に描きはじめるようになったそうです。それまでは、大人しくノートに絵を描いていたそうですが…。
野外アートであったものが、リオ五輪の公式ポスターに使用されたり、レストランや有名ブランドの店内にも現われるようになってきたことはここ数年のこと。ですが、ここから何人ものアーティストが世界的に活躍しております。
↑ 先の円盤を作ったオスカーさんも、コブラが壁画にするとカラフル!!さすが南米です。
そして近年のブラジル美術のブランド化が著しく伸びているが、中でもリオ・デ・ジャネイロ出身の「ベアトリス・ミリャーゼス」は最も成功している一人といえます。
2001年作の「マジシャン」はニューヨーク・サザビースでUS$ 1,049,000で落札され、ブラジル現代アート市場で最高記録の販売となりました。
独特の色彩と世界観ですね。
ミリャーゼスの絵は、グラフィティの発展とは反対方向に、絵画から商業空間、ロンドンの地下鉄プラットフォームへと、更にはパブリックアートとして都市景観にも登場するようになったのです。
彼女が世界的に評価される理由は、ブラジル特有の大胆な色彩表現、トロピカルな植物に親しみやすいモチーフなど、世界が知っているブラジルのイメージを素直に表しているからなんでしょうね。
大急ぎでご紹介致しましたが、書き足りないソウルフルなブラジリアンアートの数々!
これに負けないように、4年後の東京オリンピックでも日本のアートが全世界から注目されるようになると、とても面白くなりますね。
ご拝読ありがとうございました。
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