東山魁夷「静映」

今回紹介するのは、東山魁夷先生の作品です。

東山魁夷先生は、横浜市で生まれました。3歳で神戸に転居。中学校は兵庫県立第二神戸中学校(現兵庫高校)へ入学し、在学していた頃から画家を志していました。そのこともあり、東京芸術大学日本画科へ進学しています。大学在学中には、第10回帝展で「山国の秋」を初出品、初入選をしました。23歳で東京芸術大学を卒業し卒業後は、フンボルト大学に留学しています。32歳で日本画家(川崎小虎さん)の娘さんと結婚。終戦後の39歳の時に第3回日展で「残照」を出品し特選を得たことがきっかけとなり、風景を題材に独自の表現を追い求めるようになりました。

その後、世界各国で作品を出品し国内でも人気が高まり、国民的日本画と呼ばれるようになりました。48歳「光昏」で毎日芸術賞大賞を受賞。61歳「朝明けの潮」で文化勲章、文化功労賞を受賞しています。その後、88歳で東山魁夷「私の森」展を開催。90歳で老衰のため死去。戦後から死去するまで暮らしていた千葉県市川市には、東山魁夷記念館が開館されました。

 

東山魁夷先生の作品は、風景を描き色彩に深みがあり描写がシンプルですが、なにかを考えさせてくれるような、引き込まれていく魅力のある作品が多いと感じます。

描写がシンプルで自然を表現している作品を見ていると心が落ち着いてきます。

 

今回、東山魁夷先生の作品の中で特に紹介したい作品名は、「静映」です。

この作品は、青の色彩を主調にし、白樺などに新鮮な緑と背後の杉に濃い緑を対照させ、水に木立が映っている神秘的な構図になっています。

水に映っている木々は風や波などになにも影響を受けていないので、少し不思議な感じと静けさを感じることができると思います。

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