美術品情報

日々さまざまな美術品を扱う総合美術買取センターweb担当による、
美術品に関するお役立ち情報を中心に更新しています。

お盆期間中も【査定・買取】いたします!

今年もお盆に突入致しました。

皆様、どのようにお過ごしになられますでしょうか?

ご実家にお帰りになる方も多いと思いますが…

ご親族の集まる機会に、ご実家の整理をされる方が増えております!!

この絵はうちにはもう必要ないし、一度査定でもしてもらおうか?とお思いのお客様もいらっしゃるかと思います。

そこで、絵画の各ジャンルと高額買取のコツをお伝え致します。

1、日本画

東山魁夷緑響く

東山魁夷【緑響く】

古くは古代にまでさかのぼる日本画ですが、それぞれが制作された時代により表現方法や使用する顔料が異なります。

飛鳥時代に大陸から仏教が伝来したことにより、仏の御尊顔や曼荼羅などが描かれていました。平家滅亡後の鎌倉時代には道元らにより禅宗が伝わり、 室町時代にはきらびやかな北山文化と簡素な「わびさび」の東山文化を取り入れ、その後の安土桃山時代には 日本画は急速に発展します。

豊臣家の豪華趣味により金箔や朱を用いたものは、現在でも数多く残っており、有名な画派である狩野派の最盛期でもありました。独特な進化をとげた日本画は世界中の美術コレクターから 注目を集める人気ジャンルでもあります。

骨董品として価値の高い日本画は、状態が美しくあるべきですので、この材質や肌触りなどを劣化させないようにしましょう。紙ですが和紙も用いられることがあります。骨董品の買取でも、この和紙は保存が難しいのですが需要は高いでしょう。

墨や岩絵具などもよく使われる素材です。更に土 や箔・泥、膠、なども使用されたものがあり、作家独特の世界観を楽しめます。

現物の状態(汚れ、シミ、ホコリ、破れなどが無い)や画法も非常に重要視されます。木日本画、銅日本画、水墨画、浮世絵など。こういった種類によって大きく買取金額は変わってきます。

状態の良し悪しに加え、付属品を揃えると買取査定でプラス評価となり、買取金額が上がることもあります。

日本画の付属品といえば、額縁などです。

額や箱の有無、額の裏に書いてある共書きなど、できるだけ多くの情報をお伝えいただけますとより詳細な査定額をお知らせできます。

2、洋画

藤田嗣治窓の前の少女と猫

藤田嗣治【窓の前の少女と猫】

まず、洋画は定義が難しいジャンルです。洋画=西洋画とも言われますが。ヨーロッパで描かれたものなのか、ヨーロッパ以外で描かれたものなのかを判断するというのは非常に難しく、そういった意味で”西洋画とはこういうものだ”という定義はあいまいになっているといいます。
また、洋画に分類されるのはあくまでも紙に描かれているものということで、版画や彫刻風のものなどは省かれるのですが、色鉛筆やパステルで描かれたものも省かれるのだそうです。
それでも、著名が画家の描いたものであれば、西洋画の定義から外れていても高額の値段が付くものなのだそうです。

西洋画においては、〇〇派や質感で本物かどうかを見極める芸術品としても知られています。

画材として油絵具というのは劣化したり、曲がったり、衝撃ではがれてしまうこともありますし、湿気がひどいと剥離してしまうこともあります。
保存している西洋画は、しっかりと管理したうえで点検もしながら保存しておくのがおすすめです。

洋画も日本画同様、額や箱の有無、額の裏に書いてある共書きなど、できるだけ多くの情報をお伝えくださいませ。

3、版画

ビュッフェリアルト橋

ビュッフェ【リアルト橋】

版画の主な技法は、シルクスクリーン、リトグラフ、木版画、銅版画など。

「状態」の良し悪しは版画においても、買取金額に大きく影響するものです。

誰が作ったか、というのも重要視され、上記の版画の種類によっても査定の金額に大きく関わってきます。

版画の場合は、作家直筆のサインがあるか?エディション番号と呼ばれる(1/100など)番号の記載があるか?は大きなポイントになります。

版画も、額や箱の有無は査定額に関わってきますので、こちらも事前にお調べいただくことをお勧めいたします。

4、現代アート

草間かぼちゃ

草間彌生【かぼちゃ】

同時代性を強く求め、従来の武術や芸術の概念にとらわれない前衛的で新しい芸術表現を指します。

歴史は19世紀の画家エデュアール・マネから印象派パブロ・ピカソのキュビズムへの流れを近代美術と呼び、このときから現代美術が始まったと言われていますが、現代アートの方向性を決定付けたのはマルシェル・デュシャンであるとの説が一般的となっています。

現在アートは存命の作家が多く、作品も次々と新しいものが発表されていきます。現代ではリトグラフやシルクスクリーンなどの技法により複数の複製を作ることができ、鑑賞としては手軽な価格で手に入るため、絵画の価値も下がりつつはあります。しかし、有名作家の作品やオリジナルの作品の価値は高い位置にありますので、売るタイミングを見極めるのが大事です。

特に近年では、草間彌生さんに代表される著名な現代アーティストは価格が高騰しており、今は売り時としては良いかもしれません。

同じ作家の作品でも図柄や制作年代状態代表作か否かなどのさまざまな要因によって査定価格は異なってきます。もし、作家名や技法がお分かりにならない場合は、分かる範囲で図柄やサインの有無、傷などの状態を確認されると良いでしょう。

上記、様々な分野の絵画における共通事項として…

「コンディションが悪いと売れないと聞いたから」とご自分の判断で、絵画の修復を行ったり、額を直したりするケースが多いのですが、これはおやめ下さい。ご自分で楽しみたいから、飾りたいから、手を入れるのならいいですが、「価値を上げるため」にそうした事をやっても殆どの場合、意味がありません。手間をかけたからといって、価値が上がることは稀です。

私どもも含めて、信頼できる美術商を見つけて、そのアドバイスに従うのが良いと思われます。
査定の前に作品の写真をお送りいただく場合も、そうした添付物の状態がよくわかるよう、何枚か写真をお撮り頂けると幸いです。判断の材料としてとても重要になってまいります。

長々と失礼致しましたが、気になることがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

では、今年も暑いお盆を有意義にお過ごし下さいませ。

注目の若手作家・瀧下和之

今注目の若手作家である瀧下和之先生。

先日買い取りのご縁がありましたので、今回は瀧下先生について少しご紹介させていただきます。

1975年 熊本中央町に生まれる。

1999年 一年浪人後、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。

2001年 東京藝術大学大学院(中島千波研究室)修了。

2004年 自身の生まれた中央町と砥用町が合併し「美里町」となり、瀧下がデザインした町章が採用される。

美里町町章

2005年 画業に専念。第3回東山魁夷記念日経日本画大賞を受賞。

2009年 「桃太郎図」画集刊行(求龍堂)。

1桃太郎

2011年 「瀧下和之作品集 ジャポンイズム JAPON:ism」刊行(求龍堂)。

japon

2011年末 ご実家が貰い火により、全壊。アトリエも焼失。

今までの作品も、これから発表しようと書き溜めていた作品も、画材も、たくさんの思い出も…炎によって

奪われてしまいました…。

それでも、才能のある人は強いですね!

日本各地で個展やグループ展を海外にて、精力的に開催。

2015年 「桃太郎図Ⅱ」画集刊行(求龍堂)。

桃太郎2瀧下桃太郎

日本人なら誰でも馴染みのある桃太郎を題材に、正義の味方桃太郎の視点では無く鬼の視点で描く。

鬼の表情には、憎めないかわいらしさや、哀愁が漂っている。

クラスに一人は居たであろう悪ガキが集まったような鬼ヶ島。正義の味方の桃太郎も、さぞかし手を焼いた

事でしょうね。そんな鬼たちを描く瀧下先生はこんな感じです。

瀧下本人瀧下立体

どことなく作品達に似ていると思うのは、私だけでしょうか?

さて、今回買取らせていただきました風神雷神は、鬼たちと違った書き方をされています。

瀧下

いい絵柄ですね~!

鬼は先生の利き手ではない左手で下書きされ、カクカクとした遊び心のある線を効果的に出しています。

一方風神雷神のような神様は、右手で描いていらっしゃいます。輪郭線もなめらかですね!

更に、神様の目!!左右の目の様子が違います。これは、一点を集中して見る目と、もう片方は全体を大きく見渡す目だそうです。

さすが、神様!!何でも、お見通しなんでしょうね。

今後も瀧下先生の活躍に期待しましょう!!

瀧下作品をお持ちのお客様、弊社ではどこよりも高く買い取りさせていただきます!

【現代アート】日本人アーティスト

まず初めに『現代アート』と聞いて、”苦手”と思う方は結構いるんじゃないかと思います。

現代美術を定義するのは、大変難しいとされているので、いったい何が、どこまで???

「これは何を言いたいんだ?」となってしまうんですよね。

ということは、『古典的でもなく、伝統的でもないアート』という風にくくった方が定義しやすいのかもしれません。

『コンテンポラリーアート』とも呼ばれ、特定の時代を示しているのではなく、

20世紀初頭辺りからの作品傾向を指します。

コンテンポラリーを「同時代」と訳すと…同時代性を強く求め、伝統や古典的概念に囚われない、前衛的で新しい芸術表現を

『現代アート』と呼んでいるのです。

そんな現代アートで活躍している日本人アーティストを 3名ほどご紹介したいと思います。

鴻池 朋子(こうのいけ ともこ)

1960年秋田市で育つ。1985年東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。

玩具と雑貨の企画デザインの仕事に携わり、1998年より社会の境界の森羅万象の物語を絵画、彫刻、陶芸、映像、絵本などの様々なメディアを駆使した壮大なインスタレーションで表現し、国内外で高い評価を得ている。

2012年 東山魁夷記念 日経日本画大賞受賞。その他2013年より東北における活動「美術館ロッジ」「物語るテーブルランナー」のプロジェクトを始動。2015年の個展「根源的暴力」では東日本大震災後のアーティストのあり方を表明し、「人間がものをつくり、生きていくということは、自然に背く行為であり根源的な暴力」と語り、なぜひとはものをつくるのか、というアートの根本的な問いに挑みました。

鴻池朋子ふすま鴻池朋子ひかり

鴻池朋子根源的暴力

〈根源的暴力〉

ヤノベケンジ

大阪府茨木市で育つ。1989年京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。

幼少期、自宅近くの大阪万博会場跡地で遊んだことが、ヤノベの創造力の根底にある。そこでは、近未来的なパビリオンの残骸など「未来の廃墟」のイメージを見たが、悲しいというよりは、そこから何でも作り出せるという胸の高鳴りを覚えたという。

1990年個展開催。体験型作品『タンキング・マシーン』を発表。後に第一回キリンプラザ大阪コンテンポラリーアワード最優秀作品賞受賞。その後、放射能汚染された環境でも生き抜く機能のあるスーツ、サバイバル用の機械一式、それらを収納して移動出来る車両などを発表。以後「サバイバル」をテーマに精力的に国内外で制作・発表をし、注目を浴びた。

阪神・淡路大震災とオウム事件は、妄想であったものが現実となり、ヤノベの転機となる。

大阪万博開催後30年を経て朽ちてゆく残存物、チェルノブイリの激しい放射線量、遊園地・保育園・軍用車などの残骸の「現実の廃墟」のすさまじさ。その中でも生きている人々との遭遇から、以後のテーマを「廃墟からの再生(リバイバル)」に転換。

ヤノベケンジルトラヤノベケンジドラゴン

タンキングM

〈タンキングマシーン〉

小出 ナオキ(コイデ ナオキ)

1968年愛知県で育つ。1992年東京造形大学卒業。

愛らしくもどこか不気味で不思議なキャラクターの立体作品。合成樹脂やセラミック、木をもちいて自身とその家族を作品化してきた。

「永遠にいなくならない家族」をテーマに、実在する家族はもちろん、他界した家族が姿を変えるなど、異界のものたちが小出一家とともに登場し、自由な世界を表現している。

現在は千葉県を拠点に活動中。

木っ端を利用したつみきのワークショップを千葉や都内で開催。大人もこどもも夢中になって制作に励んだようです。

小出ナオキ本人小出ナオキ焼き物

つみき

〈ワークショップ〉

今回ご紹介した3名はお好みに合いましたか?

訴えかけるものは違っても、根本にある強いメッセージは伝わると思います。

現代アート…まだまだ色々出てきそうですね。

弊社では、現代アートの買取も積極的に行っております。お気軽にご相談くださいませ。

今更聞けないル・コルビュジエについて

先日、上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録されました。

美術館の中身ではなく、「20世紀を代表する近代建築の巨匠の作品」

ということで、建物自体が登録された訳ですが…

では一体、『ル・コルビュジエ』って?ということで

今日は、簡単にコルビュジエ氏の事をご紹介致します。

≪何をしていた人ですか?≫

建築家・画家・インテリアデザイナーとして活躍していました。

≪本名ですか?≫

本名は  シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ さんです。

※「ル・コルビュジエ」は、1920年頃 雑誌『レスプリ・ヌーヴォー』を創刊した際の

ペンネームで、祖先の名前からつけたもの。

≪いつ頃、どこで活躍した人?≫

1887年 スイス生まれです。

1907年 美術学校在学中から、住宅設計をするようになりました。

主に、ヨーロッパを中心に活躍しました。

≪どこで見られるの?≫

スイス・フランス・アルゼンチン・ベルギー・ドイツ・インドに主な建築物があります。

※現存するのは70点ほど。

≪なんで評価されているの?≫

歴史上の功績として、「鉄筋コンクリートを利用して、装飾のない平滑な壁面、

伝統ある建築様式からは、考えられない合理性をもったモダニズム建築の提唱者」

という事があげられます。

※しっくりこない方へ

当時、西洋では石積みやレンガによる『壁』が支えとなる建築が通常でした。

それをコルビュジエは、『柱・階段・スラブ』のみが主要要素とする『ドミノシステム』を

考案し、まさに現代の私たちの居心地がいい・快適(採光・間仕切りの工夫により)な空間

を構築した第一人者なのです。

という事は、現代に生まれた私たちにとって、日常にみている、暮らしている様式が

「それ」なので 『なるほど、これがすごいのか!!』とは感じにくいのかと思います。

インテリアデザイナーとしても活躍していたので数々のインテリアがあります。

(特徴として、金属やアルミニウムの素材の加工技術・機能性を重要視したもの)

では、実際にどんなにすごいかというと…

<1930年頃のフランス>

1930フランス

<1931年にコルビュジエが設計したもの>

サヴォワ邸

と、いった感じです。上の写真の中に下の建物が建っていたら…

とても同じ時代とは思えないですね。だいぶ異質な感じをうけます…

これ以外にもたくさんありますが、時代背景と比べて頂くと、面白さが広がります。

現代に繋がる建築家の多くは、いかにコルビュジエの影響を受けているかがわかりますね。

新聞広告を掲載しました

梅雨に入りましたが、暑い日が続きますね。

弊社では【美術品買取強化期間中】ということで、朝日新聞に広告を掲載いたしました。

今回は、全国の朝日新聞ご購読者を対象に、地域ごとに分けて4回掲載していただきました。関東静岡地域はカラー版、その他の地域はおなじみのモノクロ版での掲載です。

〈モノクロ版〉

新聞広告モノ

〈カラー版〉

新聞広告画像

モノクロとカラーでは、かなり印象は違いますね。デザイナーさんと数回打ち合わせして、皆様の目を引くよう試行錯誤して作りました。

ご覧いただけた方もいらっしゃるでしょうか?

さて、掲載の反響ですが、地域ごとにそれぞれ特色があり非常に興味深い結果でした。例えば、関西地方、特に京都などは掛け軸などの査定依頼が多く、関東では絵画はもちろん、中国ものや絵皿などの美術品査定が多かったですね。

中国の美術品の査定依頼をされたお客様のほとんどが、6/16(木)に放映されたNHKの「所さん!大変ですよ」の特集を見たんだけど、とおっしゃられておりました。私も偶然見ていたのですが、今、日本の骨董オークションでは中国人が中国美術品を爆買いして国に持ち帰り、さらにそれを高値で売却するというものでした。中国が国家プロジェクトとして自国の美術品を買い戻し、その額は年間で100億円以上とも言われているそうです。

最後に所さんが「中国の美術品を売ろうとしている皆さん、普通に売っちゃだめですよ。もっと高く買い取れるでしょって業者には言いましょう」と言っていましたが、苦笑いです…

でもこれを機に、中国や朝鮮ものの査定が増えれば…とひそかに期待しています。

広告も含め、もっと皆様に認知していただけるよう努力してまいります!

初めての方も、こんなもの査定できるのかな?とお考えの方も、是非お気軽にお問合せください。

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