美術品情報

日々さまざまな美術品を扱う総合美術買取センターweb担当による、
美術品に関するお役立ち情報を中心に更新しています。

アートオークションと日本人

先日、クリスティーズオークションにて、ジャン・ミシェル・バスキアの作品が作家のオークションレコードで落札されたとニュースになりました。

落札したのは、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ創業者の前澤友作氏。

バスキア「Untitled」が5,728万ドル(約63億円)の高額で落札されました。

20160512-maezawayusaku

前澤氏は、公益財団法人「現代芸術振興財団」の会長で、千葉市内に建設を予定している美術館に所蔵する目的で購入したそうです。更にバスキアの作品に加え、全部で5点の作品を落札されたとのこと!

ブルース・ナウマンの「Eat War」168万ドル。

eat war

アレクサンダー・カルダー「Sumac 17」576万ドル。

smac17

リチャード・プリンス「Runaway Nurse」968万ドル。

runaway nurse

ジェフ・クーンズのスティール彫刻作品「ロブスター」688万ドル。

Koons-Lobster

前澤氏はツイッターで「ストリート出身であるバスキアの最高傑作を、ストリートカルチャーにいろんな影響を受けた僕が、恩返しとして、日本のどこかで展示して日本のみなさんに思う存分近くで見てもらえたらなと思い、思い切って落札しました!」と落札に至った心情を述べられています。

日本人とアートオークションと言えば、1980年代後半のバブル期において、豊富な資金を元手に日本人資産家や日本企業が海外の有名オークションで、バブルマネーを駆使しアート市場で巨額美術品を買い漁ったことで有名です。

世界の美術市場から逸脱する高額な買値を提示、他国のバイヤーから「美術品の値段を極端に釣り上げ過ぎる」と批判されることも多く、この時期に買われた名画や美術品はバブル経済崩壊後も売却できず、事実上の不良資産として企業などに死蔵される結果となり、最悪の場合は銀行の担保となっているケースもあり悪評の高い行動と批判されました。

ですが、今回の前澤氏の落札は単に話題作り等ではなく、自身では2012年に公益財団法人も設立しており、世界でも貴重なアートをコレクションして展示し、広く世界の人に見てもらいたい、という「未来志向」の想いがあります。

「作品のコンディションや投資を念頭に置いたリセールバリュー云々ではなく、彼(バスキア)のカルチャーや生き様を理解して、後世にこの作品を受け継いでいくという重要な責任があると思っている。」とバブル期の日本人バイヤーとは根本の目的が違います。

本物のアートに触れることで、個人の感性が磨かれ、その延長線上に文化の豊かな国になっていく。

当社の企業理念とも合致しますが、今後前澤氏がどのようなアートをコレクションしていくのか、その動向に注目ですね。

草間彌生 〜世界で最も影響力のあるアーティスト〜

桜の季節も終わりを告げ、いよいよ本格的に春の到来を感じるようになってきました。

本日ご紹介させていただくアーティストは「草間彌生」先生です。

今では現代アートのトップアーティストとなり、知らない方がいないほどのビッグアーティストですね。つい先日も、アメリカのタイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に日本人で唯一選ばれたことでも話題になりました。

草間先生は、1929年生まれの87歳。長野県に生まれ、幼少から幻覚や幻聴に悩まされ、それらを絵に表現し始めます。

28歳で単身渡米すると、絵画や彫刻の制作のみならず、ハプニングと呼ばれる公衆の面前で過激なパフォーマンスを実行し、全世界から注目を集めます。

帰国後は、アートはもちろん、小説や詩集を発表したり様々な方面で活躍を広げ、確固たる地位を確立します。

草間先生の半生が書かれた「無限の網-草間彌生自伝-」にその壮絶な生き様が綴られています。

アンディ・ウォーホルとのライバル関係やドナルド・ジャッド、ジョゼフ・コーネルとの関係などがご自身の視点で切り出されています。

非常に濃密な内容で、草間が世界のKusamaになるまでのエピソードがふんだんに詰まっており、必読です。

草間彌生、と言えば皆さん思い浮かべるのは「かぼちゃ」や「水玉」でしょうか。

こちらは、先日お買取りさせていただいた版画作品になります。

草間彌生_かぼちゃ(Y)KUSAMA313

女性にも人気のモチーフですね。

そして、こちらは先日伺った伊勢志摩にある「タラサ志摩ホテル&リゾート」さんの中庭にある巨大なかぼちゃ!

南瓜①

南瓜②

「南瓜」2014年作 大きさ2m40cm 重さ1,200㎏の巨大ブロンズです。最近設置されたそうで、圧巻です。

同じくタラサ志摩さんに展示されている草間さんのボートの作品。

ボート①

近づくと…水玉模様がビッシリ。

ボート②

「レペティティブ・ヴィジョン-ファルス・ボート」2000年制作 70×330×145cm

タラサ志摩さんではこの他にも驚くような現代アートが約40点展示されています。一見の価値ありです!

この他の作家さんの作品も、随時ご紹介させていただきたいと思います。

最後に草間さんのメッセージをご紹介します。

「戦争やテロがある世の中で、いろんな危機があるときこそ、芸術家というのは頑張っていい仕事をしていかなければならない。みんなの愛情深い人生に対して、応援することができれば、社会に対する芸術の役割というのは明らかになり、美術界はもっと盛んになるのではないかと考えています。」

現在、当社では草間彌生作品の高価買取キャンペーンを実施中です!

草間作品をお持ちのお客様、査定などはお気軽にお問い合わせください!

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