美術品について

日々さまざまな美術品を扱う総合美術買取センターweb担当による、
美術品に関するお役立ち情報を中心に更新しています。

新しい年を迎えて想うこと

遅ればせながら、本年も何卒よろしくお願いいたします。

今年もたくさんのお客様、美術品との出会いを大切に日々精進してまいります。

さて、新年からたくさんのお客様からお問い合わせをいただいております。先日、埼玉県の70代後半のお客様のお宅にお邪魔し、絵画数点をご売却いただきました。

色々とお話をしている中で、これから世の中どうなっていくかしらね、という流れからそのお客様の昔話になり、幼いころの戦争体験をお聞きすることができました。

「東京大空襲に遭った時、まだ7歳に満たない年齢だったけど、母に手を引かれ、妹さんや弟さんをおんぶしながら必死に逃げてきました。あちこちに遺体が横たわり、幼い自分にも地獄絵図に写ったことを昨日のように思い出します。戦後の日本人が必死に築いてきた平和の日本をどうかあなたたちが次世代に伝えてほしいのよ」と。

戦争を体験した方たちもご高齢になり、私たちも戦争の悲惨さを忘れかけてきているのかも知れません。

絵画・美術品を楽しむことができるのも、全ては平和があってからこそ。私たちにできることは小さいことかもしれませんが、二度と同じような悲劇を繰り返さないよう、子供世代に伝えていく義務があります。

大変なことはたくさんあるこのご時世ですが、心だけは穏やかに平和な心で過ごしていきたいですね。

お客様からのお声

アッという間に秋を通り越し、冬の足音がそこまで来ております。
風邪などにも、気をつけたい季節ですね。

ここ最近の、お客様事情やエピソードなどをご紹介したいと思います。

お問い合わせいただくお客様は、主にこのような方が多いです。
1、荷物整理(お引越し、ご遺族のもの、生前整理)
2、とりあえず査定
3、企業様からの所有美術品整理のご依頼

圧倒的に荷物整理の方が多いです。
特にここ最近は超高齢化社会ということもあり、60代以上のお客様が「そろそろ自分たちも身の回りを整理したい、終活していきたい」という方が非常に多く見られるようになってきました。

『父・母が亡くなって整理をしようと思ったけれど、思い出があるものばかりで整理できずに何年も経ってしまって。父母が趣味で集めた美術品は、はっきり言って全然価値もわからず…。何気なく新聞で見つけたこちらにお電話したら、すぐに来てくれました。故人の話も聞いてくれ、価値のつかなさそうな物まで、持って行ってくれました。美術品の扱いはもとより、人の気持ちも大切にしてくださり、思い切って良かったなと思いました。父母の大切にしていたものが他の人に渡り、また誰かに飾って貰えると嬉しいです。(千葉県/Y様)』

『何十年も前に夫が付き合いで購入した日本画。もう飾ることもなくなり、とりあえず査定して貰おうと何社かに電話してみました。すると、「お持ちになられた時との金額に開きがあります。弊社では○○万円をご提示いたしますが、ご期待に沿うことが難しいと思いますからこのまま大切にお持ちになられても宜しいかと思います。」とのご返答。他社さんは、何度もお電話が来てちょっとうんざりしていたところでした。夫とも相談し、こちらに決めさせていただきました。絵画の売買の話だけでなく、その絵を買ったときのエピソードを聞いてくれたり、現在の相場のことなど丁寧にご説明いただきました。色々な出会いがあるものだと、あたたかい気持ちで絵を発送しました。(神奈川県・O様)』

『夫婦揃って、看護サービス付きのマンションに移住することに致しました。母と一緒に使ってきた大量の茶道具。子供たちにも引き継ぐこともなくなったため、整理を考えていましたが、引越しまでなかなか決心がつかず、先延ばしにしておりました。そんな折、たまたま新聞広告を見てお電話してみました。買取価格は購入価格に比べれば低く残念ではありましたが、そのマンションに引っ越す不安や、当時の母との思い出話などを聞いていただけたことが嬉しかったのです。子供たちにもなかなか言えないことをお話ししてしまいましたが、すっきりしました。(栃木県・S様)』

『30年前に某百貨店で100万以上で買った絵画。十分楽しんだため、いい値段がつけば売却しようと問い合わせました。当時は景気も良かったこともありましたが、総合美術さんの査定結果は15万円。そんなに下がるものなのか、と落胆しました。担当の方からはなぜ百貨店での価格が高いのか、絵画相場の移り変わり、今の日本の絵画需要などを分かりやすく説明していただきました。まだ手放すことに踏ん切りがついていないのですが、決心がついたらこちらで取引したいと思っています。(愛知県・K様)』

と、作品を手放される理由も様々です。
買取の成立・不成立に関わらず、弊社ではできるだけお客様の想いに寄り添い、美術品を通したお客様とのつながりを大切にしていきたいと考えております。

お盆期間中も【査定・買取】いたします!

今年もお盆に突入致しました。

皆様、どのようにお過ごしになられますでしょうか?

ご実家にお帰りになる方も多いと思いますが…

ご親族の集まる機会に、ご実家の整理をされる方が増えております!!

この絵はうちにはもう必要ないし、一度査定でもしてもらおうか?とお思いのお客様もいらっしゃるかと思います。

そこで、絵画の各ジャンルと高額買取のコツをお伝え致します。

1、日本画

東山魁夷緑響く

東山魁夷【緑響く】

古くは古代にまでさかのぼる日本画ですが、それぞれが制作された時代により表現方法や使用する顔料が異なります。

飛鳥時代に大陸から仏教が伝来したことにより、仏の御尊顔や曼荼羅などが描かれていました。平家滅亡後の鎌倉時代には道元らにより禅宗が伝わり、 室町時代にはきらびやかな北山文化と簡素な「わびさび」の東山文化を取り入れ、その後の安土桃山時代には 日本画は急速に発展します。

豊臣家の豪華趣味により金箔や朱を用いたものは、現在でも数多く残っており、有名な画派である狩野派の最盛期でもありました。独特な進化をとげた日本画は世界中の美術コレクターから 注目を集める人気ジャンルでもあります。

骨董品として価値の高い日本画は、状態が美しくあるべきですので、この材質や肌触りなどを劣化させないようにしましょう。紙ですが和紙も用いられることがあります。骨董品の買取でも、この和紙は保存が難しいのですが需要は高いでしょう。

墨や岩絵具などもよく使われる素材です。更に土 や箔・泥、膠、なども使用されたものがあり、作家独特の世界観を楽しめます。

現物の状態(汚れ、シミ、ホコリ、破れなどが無い)や画法も非常に重要視されます。木日本画、銅日本画、水墨画、浮世絵など。こういった種類によって大きく買取金額は変わってきます。

状態の良し悪しに加え、付属品を揃えると買取査定でプラス評価となり、買取金額が上がることもあります。

日本画の付属品といえば、額縁などです。

額や箱の有無、額の裏に書いてある共書きなど、できるだけ多くの情報をお伝えいただけますとより詳細な査定額をお知らせできます。

2、洋画

藤田嗣治窓の前の少女と猫

藤田嗣治【窓の前の少女と猫】

まず、洋画は定義が難しいジャンルです。洋画=西洋画とも言われますが。ヨーロッパで描かれたものなのか、ヨーロッパ以外で描かれたものなのかを判断するというのは非常に難しく、そういった意味で”西洋画とはこういうものだ”という定義はあいまいになっているといいます。
また、洋画に分類されるのはあくまでも紙に描かれているものということで、版画や彫刻風のものなどは省かれるのですが、色鉛筆やパステルで描かれたものも省かれるのだそうです。
それでも、著名が画家の描いたものであれば、西洋画の定義から外れていても高額の値段が付くものなのだそうです。

西洋画においては、〇〇派や質感で本物かどうかを見極める芸術品としても知られています。

画材として油絵具というのは劣化したり、曲がったり、衝撃ではがれてしまうこともありますし、湿気がひどいと剥離してしまうこともあります。
保存している西洋画は、しっかりと管理したうえで点検もしながら保存しておくのがおすすめです。

洋画も日本画同様、額や箱の有無、額の裏に書いてある共書きなど、できるだけ多くの情報をお伝えくださいませ。

3、版画

ビュッフェリアルト橋

ビュッフェ【リアルト橋】

版画の主な技法は、シルクスクリーン、リトグラフ、木版画、銅版画など。

「状態」の良し悪しは版画においても、買取金額に大きく影響するものです。

誰が作ったか、というのも重要視され、上記の版画の種類によっても査定の金額に大きく関わってきます。

版画の場合は、作家直筆のサインがあるか?エディション番号と呼ばれる(1/100など)番号の記載があるか?は大きなポイントになります。

版画も、額や箱の有無は査定額に関わってきますので、こちらも事前にお調べいただくことをお勧めいたします。

4、現代アート

草間かぼちゃ

草間彌生【かぼちゃ】

同時代性を強く求め、従来の武術や芸術の概念にとらわれない前衛的で新しい芸術表現を指します。

歴史は19世紀の画家エデュアール・マネから印象派パブロ・ピカソのキュビズムへの流れを近代美術と呼び、このときから現代美術が始まったと言われていますが、現代アートの方向性を決定付けたのはマルシェル・デュシャンであるとの説が一般的となっています。

現在アートは存命の作家が多く、作品も次々と新しいものが発表されていきます。現代ではリトグラフやシルクスクリーンなどの技法により複数の複製を作ることができ、鑑賞としては手軽な価格で手に入るため、絵画の価値も下がりつつはあります。しかし、有名作家の作品やオリジナルの作品の価値は高い位置にありますので、売るタイミングを見極めるのが大事です。

特に近年では、草間彌生さんに代表される著名な現代アーティストは価格が高騰しており、今は売り時としては良いかもしれません。

同じ作家の作品でも図柄や制作年代状態代表作か否かなどのさまざまな要因によって査定価格は異なってきます。もし、作家名や技法がお分かりにならない場合は、分かる範囲で図柄やサインの有無、傷などの状態を確認されると良いでしょう。

上記、様々な分野の絵画における共通事項として…

「コンディションが悪いと売れないと聞いたから」とご自分の判断で、絵画の修復を行ったり、額を直したりするケースが多いのですが、これはおやめ下さい。ご自分で楽しみたいから、飾りたいから、手を入れるのならいいですが、「価値を上げるため」にそうした事をやっても殆どの場合、意味がありません。手間をかけたからといって、価値が上がることは稀です。

私どもも含めて、信頼できる美術商を見つけて、そのアドバイスに従うのが良いと思われます。
査定の前に作品の写真をお送りいただく場合も、そうした添付物の状態がよくわかるよう、何枚か写真をお撮り頂けると幸いです。判断の材料としてとても重要になってまいります。

長々と失礼致しましたが、気になることがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

では、今年も暑いお盆を有意義にお過ごし下さいませ。

新聞広告を掲載しました

梅雨に入りましたが、暑い日が続きますね。

弊社では【美術品買取強化期間中】ということで、朝日新聞に広告を掲載いたしました。

今回は、全国の朝日新聞ご購読者を対象に、地域ごとに分けて4回掲載していただきました。関東静岡地域はカラー版、その他の地域はおなじみのモノクロ版での掲載です。

〈モノクロ版〉

新聞広告モノ

〈カラー版〉

新聞広告画像

モノクロとカラーでは、かなり印象は違いますね。デザイナーさんと数回打ち合わせして、皆様の目を引くよう試行錯誤して作りました。

ご覧いただけた方もいらっしゃるでしょうか?

さて、掲載の反響ですが、地域ごとにそれぞれ特色があり非常に興味深い結果でした。例えば、関西地方、特に京都などは掛け軸などの査定依頼が多く、関東では絵画はもちろん、中国ものや絵皿などの美術品査定が多かったですね。

中国の美術品の査定依頼をされたお客様のほとんどが、6/16(木)に放映されたNHKの「所さん!大変ですよ」の特集を見たんだけど、とおっしゃられておりました。私も偶然見ていたのですが、今、日本の骨董オークションでは中国人が中国美術品を爆買いして国に持ち帰り、さらにそれを高値で売却するというものでした。中国が国家プロジェクトとして自国の美術品を買い戻し、その額は年間で100億円以上とも言われているそうです。

最後に所さんが「中国の美術品を売ろうとしている皆さん、普通に売っちゃだめですよ。もっと高く買い取れるでしょって業者には言いましょう」と言っていましたが、苦笑いです…

でもこれを機に、中国や朝鮮ものの査定が増えれば…とひそかに期待しています。

広告も含め、もっと皆様に認知していただけるよう努力してまいります!

初めての方も、こんなもの査定できるのかな?とお考えの方も、是非お気軽にお問合せください。

pagetop