美術品について

日々さまざまな美術品を扱う総合美術買取センターweb担当による、
美術品に関するお役立ち情報を中心に更新しています。

年の瀬は日本ならではの…

早いもので、2016年も残すところわずかとなってきました。

皆さまにとって今年はどのような一年でしたでしょうか。来年も良いことの多い一年になることをお祈りしております。弊社もおかげさまでたくさんのお客様に支えられ、心より感謝申し上げます。

先日、東北某県のお客様から千住博先生の作品をご売却いただきました。
千住先生の代表作と言えば、「ウォーターフォール(滝)」ですね。
こちらのお客様は、10年以上前にご購入され、とても大切にされておりました。作品、額装の状態も、あたかも昨日購入されたかのようなパーフェクトなコンディションです。サイズは小さめですが、迫力は充分。
SM原画
いつも思いますが、お客様のお宅にお伺いし、お持ちになられた経緯や作品に対する思いを直にお聞きすることが何よりありがたいと感じております。
この度のお客様も、私たちがこのまま持っているよりも、もっと千住先生をお好きな方に飾ってもらったほうが良いから、ということでお手放しをご決断されました。
絵画以外にもお茶道具や骨董品も色々お持ちで、よもやま話に花が咲き、ついつい1時間以上も居座ってしまいました…

ウォーターフォールと言えば、弊社の会議室にも巨大な作品を飾っております。
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朝早い時間に、この作品の前に一人たたずむと心が浄化されるような、そんな力があります。

千住先生は滝以外にも様々なモチーフがありますが、こちらの版画作品は関東某県のお客様よりご売却いただきました。

「湖畔幻想」
senjyu
和紙刷りの作品にはよく見られますが、経年によるシミが出ていました。

シミが出ていても、ほとんどの場合修復が可能です。

こちらは版画ですが、原画に使われる岩絵の具の良さが出ていて、温かみを感じます。


千住先生は現代絵画の中でも、村上隆先生などに代表されるポップとは真逆の”日本の伝統”を世界の架け橋として描いていらっしゃいます。

千住先生は1958年生まれで、現在ニューヨークに在住。

20代後半にニューヨークで暮らし始めた千住先生は、義務でなく描きたいものを描いている現代アートの作家たちの姿勢に触発され、『最初に絵描きになりたい、と思った気持ちを久々に思い出させてくれた、自分は日本に留まって創作活動をするより、ニューヨークを舞台にしたほうが自分には向いていたのだ』と、今も日々創作活動に励んでいらっしゃいます。

そして、世界最古の国際美術展ベネチア・ビエンナーレで入賞した数少ない日本人画家です。日本画でこの賞を受賞したことがとても大きなことだと千住先生はおっしゃっています。自分たちが生きている時代、環境、問題意識、そういうものをとらえて表現した物が、国境を越えて人を感動させる力があるのであれば、その芸術作品は世界的なコミュニケーションの手段になる……と。芯がしっかりあって、絵画というもので世界に出ていけるなんてすごいなぁ…と思います。

更に、最近ではメトロポリタン美術館に作品「水神宮」の収蔵が決まり、アメリカでは外務大臣表彰を受賞したという快挙も。

日本国内ではベネッセアートサイト直島プロジェクト羽田空港国際線ターミナルなどの空間のプロデュースもされています。

羽田空港国際線ターミナルの千住作品

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これは圧巻ですね。

日本は、急峻で複雑な地形を持ち、かつ雨量も多いので、たくさんの美しい滝があります。繊細なもの、力強いもの、などなど。千住先生の作品を通して、海外にもより日本の素晴らしさが伝わっていくと良いですね。

2017年は、ニューヨークのサンダラム・タゴールで大きな個展が、2018年には全国の公立美術館で巡回展の開催が予定されているとのこと。楽しみですね。

今年の作家紹介の締めくくりは千住博先生となりました。


※年末に大掃除をされる方、断捨離される方、美術品の査定のご依頼は年末年始も受け付けておりますので、査定のご依頼をお待ちしております。

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