美術品について

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浮世絵【基本編】

本日は、浮世絵をご紹介致します。

浮世絵には元来、木版画、絵画(肉筆画)のものがあります。

絵画つまり肉筆画は一点ものであり、名のある絵師によるものは高価でした。

浮世絵肉筆

【浮世絵(初期)…肉筆】

これに対して、木版画は版画であるために、同じ絵柄のものを多く摺り上げることができ安価で、江戸時代の一般大衆もたやすく求められました。

この浮世絵版画は大衆文化の一部であり、手に取って眺め愛玩されるものであって、現代の美術館にあるもののように額に入れて遠目に眺めるものではありませんでした。しかし、現在は手にとって眺めるほかに、額に入れて美術館や家庭などに飾られることが多くなりました。

浮世絵には当時人気のあった花魁(おいらん)や歌舞伎役者、風景などその時代の様々な風俗が描かれています。また、初期の浮世絵は単色刷りしかできず、筆で直接彩色していました。1765年鈴木春信らによって多色刷が考案され、極彩色の浮世絵が刷られるようになりました。この多色刷り浮世絵が「錦絵(にしきえ)」です。

花魁花魁32花魁

【花魁…画家によって、お顔の描き方も全然違うんですね。】

浮世絵は眺めて愛玩されるだけのものではなく、草双紙や絵巻物、また瓦版の挿絵の役割も果たしました。画暦と呼ばれるカレンダーも作られ、絵の中に数字を隠すなど様々な工夫を凝らしたものが作られました。江戸から国元への土産にも、その美しさと嵩の低さが喜ばれたようです。玩具絵のように切り抜いて遊ぶものもあるようです。

浮世絵日常

【歌舞伎演目:御贔屓大山有滝壷】

浮世絵挿絵

【相馬の古内裏…迫力ありますねぇ。。。】

浮世絵猫国芳浮世絵おしゃれ

【左:かわいい猫がいっぱい!  右:150年前とは思えない粋な構図にあっぱれ!!】

浮世絵の大きな特徴は、やはりはっきりとした図柄と大胆な構図、影の表現を持たないこと等です。遠近法も取り入れられていますが、遠景の人物を逆に大きく描く北斎の『釣の名人』のように、意図的に遠近をずらされたものもあります。

釣り名人北斎富士山

【葛飾北斎…釣りの名人と有名な富嶽二十八景】

また、絵師による誇張や意図などを考慮する必要はありますが、描かれている風景や現在では変化・消失した名所、人々の生活や生業、文化などを伝える歴史資料としても活用されています。

さて、先日弊社で買取らせて頂いた、石川真澄先生の浮世絵「KISS浮世絵 接吻四人衆変妖図」

kiss浮世絵

いいですねぇ。石川先生は、最近スターウォーズの浮世絵も手掛けて、話題になりましたね。弊社ではこういった珍しい物も扱っております。

「これは、どうかな?」と思ったものがありましたら、お気軽にご連絡下さい。お待ちしております。

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